家に誰か気に入らない奴が訪問してきたら110番しよう

葛飾ビラ配り事件、罰金5万円確定へ 最高裁が上告棄却

どう見ても弾圧です。これが弾圧でない、という説得力ある文章を読んでみたい。4名?の最高裁のかたは、どうも体の具合が悪くて善悪の判断がつかず、これ以上職務を続けられないようなので、すぐに退官のうえ療養することをお勧めいたします。法治国家の一員として。


思想云々は抜きにして形式論だけにしても、「マンションの共有部分に部外者を立ち入らせない」という権利が、侵した人を逮捕してまで守らなければいけないほどの人権である、と本気で考える人はいったいどれだけいるだろうか。マンションの共用部分で演説を始めようというなら平穏が侵害されたと主張できるかもしれない。しかし、ビラを投函しただけである。イヤなら捨てればよろしい。みんなそうしてきたでしょ?

渡り廊下などのマンションの共有部分は、基本的に断りなく誰でも入っていい場所である。そうでなければ、子どもが遊ぶ約束をするのにいちいち管理組合にお伺いを立てなければいけない。そんな面倒くさい奴の家で遊びたくない。ビラ等の投函にしても、ピザ屋でも引越し屋でも郵便局員でも新聞拡張員でもNHKの集金人でも「ものみの塔」でも創価学会でも、入れていい。お断りと書いてあったら入れないほうがいいが、それは法的なルールというほどのことではなく、あくまで紳士協定に過ぎない。だいいちビラお断りかどうかは玄関ドアまで行かなければ(つまり住居侵入しなければ)分からない。


そこでタイトルに戻る。もちろん本気でそんなことをしようという気はない。いや正直に言えば、共産党員以外の人なら誰でもいい。誰か捕まってくれないかな。そうすれば対照実験になる。最高裁の法の番人たちは、どうやってシロと言う結論を導き出すのか。はたまたクロを出すのか。興味がある。しかし…それでは捕まった人がやはりかわいそうだ。やめておこう。

しっかし経済的権利はある程度認めつつ(商業ビラは捕まらない)も政治的主張、それも反体制的なもの(と体制の側が考えるもの)だけはどんな微罪でも許さないというのは、一体どんな民主国家だよ。いつまで開発独裁なんだよ。