「被害者への謝罪、受刑者の4割が消極的」という読売新聞の記事がひどい

被害者への謝罪、受刑者の4割が消極的


 昨年度中に刑務所などを出所した受刑者のうち、被害者に謝罪していない人の約4割が「するつもりはない」など消極的だったことが16日、法務省が発表した調査結果でわかった。

 調査は出所時の3万1210人(有効回答90・5%)が対象。被害者に謝罪していなかった1万1877人のうち、48%が「謝罪したい」と答える一方、39%が「許してくれないと思う」(16%)、「特に考えていない」(12%)、「謝罪するつもりはない」(7%)、「謝罪しても仕方ない」(4%)――と回答した。

 被害弁償については「したい」が約39%だったのに対し、「決めかねている」など消極的な人が約42%を占めた。受刑生活で得られたことについて、12項目の複数回答で聞いたところ、約5割が「2度と犯罪を犯さない決意ができた」「家族のありがたさがわかった」と答えた。しかし、「被害者に対する謝罪意識が生まれた」を選んだのは約1割にとどまった。

(2010年3月16日20時44分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100316-OYT1T00893.htm

どこが「受刑者の4割が消極的」だよ!「わかった」じゃねーよ!全然分かってねーよ!タイトルから0クリックでバレる嘘をつくな!

本文の冒頭に「昨年度中に刑務所などを出所した受刑者のうち、被害者に謝罪していない人の約4割が」と自分で書いている。これは犯罪的な釣り記事だ。
刑務所を出所するに至るまで謝罪していない人だけでデータ取ったら、そりゃ「するつもりはない」率も受刑者全体のそれより遥かに上がるに決まってる。すでに謝罪している人が6割以上いるがそれはスルー。被害弁償についても、そもそも弁償できるような犯罪であったのか、弁償できるような経済力を持ち合わせているのか、被害者が弁償を拒んでいるかどうかなど諸々スルーして全部一緒くた。ただただ<元受刑者の4割は人でなしのまま>という悪質なプロパガンダを流したいだけ。
こういう印象操作が元受刑者への社会の視線をより冷たくさせ、社会復帰を妨げ、彼らを再犯へと追い込む。誰も得しない。元受刑者は社会復帰の機会を奪われ、再犯は新たな被害者を生み、彼らが社会復帰すればいずれは掛からなくなるはずの費用がいつまでも掛かる。繰り返すが、誰も得しない。それをお望みか?読売新聞。