もう小選挙区制なんかやめようよ
特に小選挙区において、共産に入れるのは事実上の白票だよなと思いつつ、今回も曇天の中せっせと死票を投じてきました。
開票のほうは、自分が投じた地元の結果なんかどうでも良くて、ひたすら東京8区のほうばっかり気になっていたのですが、既報のとおり残念な結果になりました。メシのうまさも半減です。でも社民じゃなくて民主から出ればよかったんじゃない?とか抜かしているやつは、彼を何だと思っているんでしょう。15歳にして教科書に載る人ですよ!名前伏せられてるけど!
さて本題。今回の選挙で、民主党は480議席中308議席を得て、有権者の実に3分の2が民主党を支持したことになっているわけだが、本当にそうだろうか。あれは自民への失望であって民主への支持ではないとか、そういう話をするわけではない。投票理由なんて人それぞれだろうし。
小選挙区における得票と議席
wikipedia:第45回衆議院議員総選挙より抜粋。wikipedia仕事速い。
党 | 得票数 | 得票率 | 議席数 | 議席率 |
---|---|---|---|---|
民主党 | 33475334 | 47.43% | 221 | 73.67% |
自民党 | 27301982 | 38.68% | 64 | 21.33% |
公明党 | 782984 | 1.11% | 0 | 0.00% |
共産党 | 2978354 | 4.22% | 0 | 0.00% |
社民党 | 1376739 | 1.95% | 3 | 1.00% |
みんなの党 | 615244 | 0.87% | 2 | 0.67% |
国民新党 | 730570 | 1.04% | 3 | 1.00% |
新党日本 | 220223 | 0.31% | 1 | 0.33% |
改革クラブ | 36650 | 0.05% | 0 | 0.00% |
諸派 | 1077543 | 1.53% | 0 | 0.00% |
無所属 | 1986055 | 2.81% | 6 | 2.00% |
合計 | 70581678 | 100.00% | 300 | 100.00% |
得票率で見ると、半分いってない。もちろん選挙協力とかそういう事情はあるにせよ、たとえば選挙前から連立話の出ていた社民党と国民新党を足してようやく過半数。ところが議席数では7割超。何じゃこりゃ。一票の価値どころの話じゃない。
ちなみにこの傾向、前回もそうで。
wikipedia:第44回衆議院議員総選挙より抜粋。
党 | 得票数 | 得票率 | 議席数 | 議席率 |
---|---|---|---|---|
自民党 | 32518389 | 47.77% | 219 | 73.00% |
公明党 | 981105 | 1.44% | 8 | 2.67% |
民主党 | 24804786 | 36.44% | 52 | 17.33% |
共産党 | 4937375 | 7.25% | 0 | 0.00% |
社民党 | 996007 | 1.46% | 1 | 0.33% |
国民新党 | 432679 | 0.64% | 2 | 0.67% |
新党日本 | 137172 | 0.20% | 0 | 0.00% |
新党大地 | 16698 | 0.02% | 0 | 0.00% |
その他 | 3242078 | 4.76% | 18 | 6.00% |
合計 | 70581678 | 100.00% | 300 | 100.00% |
国民は小泉改革フィーバーに熱狂したことになっているが、やっぱり半分もいってない。
極端に言ってしまえば、各選挙区で2位の候補より1票多く獲得できればその選挙区の「民意」は総取りになるわけで、そのほかの民意は存在しないことになる。これは民主主義として正しいのか。また、こうやって「ひとつの方向になびいてしまう国民性」みたいな感じに周りの国の人から(危機感も込めて)見られるんじゃないかと、恥ずかしいような情けないような気もする。議員自身だってこんなに風向きがコロコロ変わるんじゃ安心して(特にあまり支持を得られなそうな)仕事しにくいでしょう?
「民主党を中心とする次期政権」には、このへんの改革をひとつよろしくお願いしたい。でないとまた選挙に行くのがつまらない。
蛇足
開票結果見ながら、栃木3区に噴いた。ハガキで○の中に1文字入れて応募する懸賞なみの選択肢。政権選択もヘチマもない。