「オリコン訴訟」和解の件

オリコンチャートの胡散臭さ(予約分を売り上げに算入している、とか)について、月刊誌「サイゾー」の取材に対してコメントした烏賀陽弘道(うがや・ひろみち)氏がオリコンに5000万円の損害賠償を請求された件と、それに対して烏賀陽氏がオリコンを反訴した件が、和解という形で決着した。

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「オリコンチャート」記事めぐる訴訟、オリコンが請求放棄で和解 - ITmedia NEWS
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和解による訴訟の解決に関するお知らせ
サイゾー
オリコン裁判の和解について|日刊サイゾー


経緯についてはこちらが詳しい。
ugaya.com - このウェブサイトは販売用です! - 烏賀陽 オリコン ジャーナル ポップ 新聞社 朝日 訴訟 カラオケ リソースおよび情報
ただし、このサイトは一方当事者である烏賀陽氏のものであることを留意。


で、上の報道や発表を見ても分かるのだが、なぜかサイゾー烏賀陽氏に500万円支払うという和解内容になっている。
サイゾー烏賀陽氏のコメントとして記事に載せた内容は、烏賀陽氏が実際にしたコメントと違う部分があり、烏賀陽氏はその内容で載せることに同意していない。だからオリコンの名誉を毀損したのはサイゾーであって烏賀陽氏ではない。よってオリコンは訴状を引っ込め、烏賀陽氏も反訴を引っ込めた。ということのようだ。


オリコンとしてはそもそも個人から5000万円引き出したいのではなく、間違いでしたと大々的に(そう、なるべく大々的に)認めてくれさえすれば万々歳なので、この決着でOK。
で、問題は烏賀陽氏なのだが、ブコメにも書いたが、これでいいの?SLAPPはどこ行っちゃったの?という感じ。(参考:wikipedia:スラップ
反訴の趣旨は「俺のコメントは正しい」ではなく「これは恫喝だ」なので、サイゾーがコメントとして載せた内容は事実と異なるかどうかとは関係ない。いや、もちろんこれは民事訴訟なので、当事者どうしが納得すれば裁判を終結させるのが100%正しいし、利害関係の全然ない私が外野でわーわー言うのはハッキリ筋違いなのだが、なんだかなー、という思い。