少子化対策担当大臣は女性限定ポストなのか
今回の麻生内閣の少子化対策担当大臣に小渕優子さんが起用された。彼女は34歳だそうで、戦後では最も若い閣僚だそうだ。
そういえば、このポスト、毎回女性な気がする。Wikipediaで確認。
内閣 | 担当大臣 | 名前 |
---|---|---|
第1次小泉第2次改造 | 青少年育成及び少子化対策担当 | 小野清子 |
第2次小泉 | 青少年育成及び少子化対策担当 | 小野清子 |
第2次小泉改造 | 青少年育成及び少子化対策担当 | 南野知惠子 |
第3次小泉 | 青少年育成及び少子化対策担当 | 南野知惠子 |
第3次小泉改造 | 少子化・男女共同参画担当 | 猪口邦子 |
安倍 | 少子化・男女共同参画担当 | 高市早苗 |
安倍改造 | 少子化対策担当 | 上川陽子 |
福田康夫 | 少子化対策担当 | 上川陽子 |
福田康夫改造 | 少子化対策担当 | 中山恭子 |
麻生 | 少子化対策担当 | 小渕優子 |
歴代特命大臣のうち、「少子化」という文字が含まれるものをすべて抜粋。
ごらんの通り、全員、女性である。
以下は邪推に過ぎないが、これはやはり、少子化問題は女性の問題であるという意識に基づいていないだろうか。女性の社会進出が少子化を招いているなんてまだ本気で考えているとは信じがたいが、産む機械にひとり頭で頑張ってもらうしかない、などと言っていた人もいた。ずいぶん懐かしい感があるが、あれはまだ昨年の話だ。子どもは男女2人で作るものであるというのは有性生殖を行う動物なら常識である。ゆえに少子化問題は女性の問題である、などということはあり得ない。
人口が減って何が悪い、というのはひとつの考え方だが、現在の社会は人口増加、あるいは安定を前提としてデザインされている。
少なくとも国の行政機関としては、この問題を瑣末なこととして片付けるわけにはいかない*1。
最後に。
これは小渕優子さん個人の大臣としての適格性についての疑義ではない。というより、不勉強で申し訳ないが、彼女については、故・小渕恵三氏の娘であるということ以上はほとんど知らない。
日付変わって今日、9月25日は小渕優子さんのお子さんの1歳の誕生日だそうで。おめでとうございます。にしても、福田内閣発足の日に生まれたお子さんもびっくりの交代劇で。
*1:瑣末なことではないから男を起用せよ、などと言っているわけではもちろんない。何か、女もいくらか混ぜないとな〜、ぐらいの気持ちでこのポストが使われているような気がしてならないので。