プロ野球が平均試合時間を短縮してCO2削減、に取り組んでいるらしい

NHKの9時のニュースで紹介されているのを見て、初めて知った。

日本野球機構オフィシャルサイトより

1試合あたり試合時間マイナス6% 「目標試合時間:3時間6分」
 ※過去10年間の平均試合時間:3時間18分に対しマイナス6%(12分)の短縮。

だそうで。環境省もプッシュしているらしい


やろうとしている方向性自体は素晴らしいものであり、ケチをつけるつもりは全くない。ましてや「マイナス6%の短縮」は「6%の延長」ではないか、なんて揚げ足とるつもりは毛頭ない。


しかし、ここは見逃せない。
基準年を間違えている


京都議定書には、確か、1990年を基準とすると書いてあったはず…と思って調べてみると、やっぱり。
JCCCA(全国地球温暖化防止活動センター)に分かりやすい表も載っていた。


何か「マイナス6%」という数字だけが独り歩きしているが、正しくは
1990年*1に排出した分に対して、2008〜2012年の5年間平均で6%の削減である。
先ほどのJCCCAのこのページによれば、

  • 1990年度:1144百万トン
  • 2005年度:1293 〃

であり*2、2005年度は基準年である1990年にたいしてプラス13%となっている。
最新のデータはないので、「そのあとだんだん温暖化に対する意識が芽生えてきて」、2005年度以降はグラフで見るような増加傾向に歯止めが掛かり、横ばいになったと都合よく仮定すると、今年度僕らは、対昨年度比マイナス17%を達成し、以降5年間維持しなければならない。




大変だ。ブログ書いてる場合じゃない。PC消して寝ないと。

*1:一部の温室効果ガスは1995年

*2:CO2換算